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Journalジャーナル

映画『つながりミライ』上映会レポート― 足元にある“しあわせ”に気づく師走の夕べ ―

2025.12.8

■はじめに

12月7日(日)、funcにて映画『つながりミライ』の上映会を行いました。
第32回キネコ国際映画祭・ドキュメンタリー作品部門にノミネートされた短編映画の上映と、野中秀憲監督によるトークイベントを実施しました。
府中生まれ・府中在住の映画監督で株式会社SAKIRAの代表取締役 野中秀憲さん(のってぃー)をお迎えし、作品に込めた思いやカンボジアとの出会いを直接うかがう貴重な時間となりました。


■ 野中監督(のってぃー)が映画を通して届けたかったこと

のってぃーが語ってくれたテーマは、「つながり」と「しあわせ」。
特別な答えを示すのではなく、

“観た人が日常にある小さなしあわせへ、まなざしを向け直せたら”
そんな問いかけと希望を込めて制作した、とお話しされていました。

家族や友人と過ごす日常、毎日の食事、ふとした会話…。
見過ごしがちな小さな瞬間に気づくことが、世界を少しだけカラフルにしてくれる——
その静かなメッセージが、会場全体で共有されました。

映画では、厳しい現実が映し出される一方で、人々や子どもたちの笑顔、軽やかなコミュニケーションがあふれ、風通しの良い空気感を感じられました。


■ のってぃーとカンボジアとの出会い

のってぃーがカンボジアに通うきっかけとなったのは、ひとつの言葉だったと言います。

NPO法人earth tree代表・加藤大地(かでさん)から聞いた

「転入生をつくらない」
というフレーズ。

誰も置き去りにしない、疎外しない。
その思いに強く共感し、earth treeの幼稚園建設でのカンボジア長期滞在、NPO法人の運営、そして映画制作へとつながっていったと言います。


■カンボジアの”教育“と”仕事“の背景

映画に登場する学校や学びのシーンは、カンボジアが抱える教育の課題を映し出しています。

幼少期・学童期の教育支援に加え、earth treeでは大人向けのクメール語教室も開いています。ポル・ポト政権下での厳しい知識人弾圧や虐殺と内戦の影響で、読み書きを含めた基礎教育を受けられなかった大人たちが今も多くいらっしゃいます。クメール語・算数・時計の読み方など、生活に必要な学びを提供する“大人の学びの場”が必要とされています。

また、企業と連携して学校建設をプロデュースするケースも増え、
「教育・仕事・宿泊が複合した場をつくることで、大人も子どもも多様な人に出会える環境が生まれる」
とのってぃーさんは話します。


■結びに代えて

今回の上映会は、地域の中に小さな学びの場をつくる、funcの取り組みの一つです。

自分たちとは異なる環境での課題を知り、考え、足元にあるしあわせを見つめなおすこと
映画と監督の言葉を通して、参加者の皆さんと共有できました。

野中監督、足を運んでくださった皆さま、ありがとうございました。
funcでは今後も、まちで働く・暮らす人たちの視点が少し広がるような企画を続けていきます。イベントの企画についても、どうぞお気軽にお問合せください。


NPO法人earth treeとは?

カンボジアを始めとする支援を必要とする国・地域に対し、安定した就労の支援と職業訓練・子どもたちへの教育を行う団体です。
earth treeビレッジ(環境に配慮した建設様式で建造される、職場×学校×暮らしが一緒になった複合施設)を通じて、社会に目を向けることができる若者たちの成長支援を行なっています。

詳しくは→NPO法人earth tree公式サイト

野中秀憲(のなか ひでのり)監督プロフィール

株式会社SAKIRA 代表取締役/クリエイティブディレクター、映画監督  NPO法人earth tree 副理事長

企業のインハウスデザイナーとしてブランディングマネジメントを10年経験し、2025年に独立しSAKIRAを創業。2014年のカンボジア学校建設の原体験をきっかけに、デザイン/クリエイティブの力で輝く人を応援したいという想いが芽生えた。本作品が映画監督としてのデビュー作品。

「つながりミライ」公式HP:NPO法人earth tree短編映画「つながりミライ」特設サイト
企画・プロデュース  NPO法人earth tree
監督・編集      野中 秀憲(SAKIRA Inc.)
ダブル主題歌     「手をつないで」 MusicBox
ダブル主題歌     「Mr.Kaddinton」 GreenWorld
タイトルロゴデザイン たっくんコドナの落書き